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(V)『素敵なダイナマイトスキャンダル』(2018年 冨永昌敬) [ヴィデオ]

末井昭が雑誌編集長として活躍していた時代の無茶苦茶な様子を見せてもらえると思って期待したのだが、それを狙った作品ではなかったようだ。子ども時代や、デザイン会社で働きだした頃の挿話に時間が費やされ、編集長としての活躍ぶりはあまり描かれない。(その分アラーキーの可笑しさが際立つ。)特別な才能があったように見えなかったが、普通の人が時代に乗っかっただけと言いたかったのか。
母親がダイナマイト自殺をしたというのは、確かに強烈ではあるが、何度も登場し、本人もそれに執着しているところをあそこまで繰り返す必要はなかった。
浮気相手となった女性は、髪型と雰囲気が近松さんという友だちに似ていて、もしかすると彼女に彼の幻影を求めたという意味だったか?彼女が入院していた病院の中庭と建物の意匠が印象的だった。
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