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(V)『最後に笑う男』(1949年 安田公義) [ヴィデオ]

題名からは予想もつかなかったが、サーカスを舞台とした恋愛話だった。大映京都作品なので、大阪が舞台となったのかもしれないが、サーカス団--タカタマサーカスとあった--の見世物より、京マチ子を中心とした松竹歌劇団の踊りに眼を奪われた。(その横で、菅原都々子が歌を披露する。)
かつて高名な空中ブランコ乗りであった主人公--今はピエロをしている--が、自分の元から逃げた女とその夫の三人でブランコ演技をする場面がクライマックスで、ドキドキしながら見た。
辞めたブランコに再び乗るまでの葛藤がドラマとなるが、さすが美術陣が頑張っていて、主人公と女が再開する場面、夜鉄道が高架を走る場所に居る二人に哀愁が滲み出ていた。
目隠しブランコに成功して、お互いを称え合い、主人公は女の夫に対する愛を認めるいう結末は、少々短絡的ではあったが、松竹歌劇団の踊りが最後を明るく締めてくれた。
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