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(V)『痴漢電車 聖子のお尻』(1985年 滝田洋二郎) [ヴィデオ]

「コシヒカリ」に毒を入れたとおどかす「かい人二十面相」という時事ネタ。それを見て「ササニシキ」の農協会長とミスササニシキは喜ぶが、自分のところにも一億円の身代金要求が来た。お金の受け渡しは、『天国と地獄』で、電車に乗って多摩川の鉄橋を渡っている最中に、一億円が入った米俵を落とすというもの。本作はいつものJRではなく、小田急線を使っていたのが特徴。いずれにせよ、実際の電車内での撮影は大胆で驚く。
さて、容疑者を探しあてたところ、男は密室で殺されていた。この仕掛けは『下着検札』と同じ糸を使ったものだったが、さらに複雑になっていて、鍵を引き出しの中に入れるという技まで見せてくれた。(種明かし場面ではやはり「ボレロ」が流れていた。)
警察の取り調べ場面の写し方が変わっていて、刑事の見た目の映像かと思ったら、皆が据え置いたカメラに向かってしゃべっているという斬新な形式。探偵ではなかったが、チンドン屋が犯人を探し当てて幕。電車の中をチンドン屋が練り歩く場面も、ゲリラ撮影か?
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