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(L)種ともこ+柳沢二三男@自由が丘マルディグラ(01/17/2020) [ライヴ]

ナマライカーニバルと題したイベントは柳沢が関わっているようで、昨年第一回のとき見逃して悔しい思いをしていたこの組み合わせ、こんなに早く二回目が実現して嬉しい。会場は想像していたよりさらに小ぶりで、30人ほど入れば満杯といった広さ。
まず種がアップライトピアノで弾き語り。それがなんと「あの頃アタシもカナコも」。この名曲はアルバムでは柳沢のギターだけで録音されているので、きっと演奏されだろうと予想はしていたのだが、まさか弾き語りとは。。種のMCで、この曲は「万物流転」の世界を歌ったものだと知り、ますます好きになった。
続いて登場した柳沢が弾くのはフェンダー・テレキャスター。エフェクターをつけず直接シールドをアンプにつないでいた。テレキャスターの軽めの音が、種のピアノと歌に色を添えるという演奏で、ブルースというより、ジャズギターという印象が強かった。座った席が柳沢に正対し種の背中を見る位置だったので、必然的にギターに目が行き、フレットの下から上へ自在に行き来する演奏を目でも堪能した。
選曲は、柳沢とレコーディングした『Locked in Heaven』や『In』『Out』からでは、と期待していたのだがそうではなく、このところのライヴシリーズのように、季節に合わせたカヴァー曲が多かった。その中で、「雪やこんこ」は、自分の曲に書き換えてしまったような種らしいアレンジで、ピアノに合わせる柳沢のギターも息が合っていて素晴らしかった。また「木枯らしに抱かれて」のカヴァーは初めて聴いたが、得意の三拍子アレンジで、ゆったり歌われることで、曲の感触が早川義夫になっていた!(「心の旅」もゆったりと歌っていた。)
種の自曲が少なかったのは残念だったが、ベストアルバムに入っているとはいえ、「Might Love」「恋は歌になれ」という珍しい曲が聴けたのはよかった。「謹賀新年」も。(この曲も「お正月」の挿入ぶりに種の才能を感じる)
2度目のアンコールは予定していなかったようで、種の弾き語り。歌ったのは昨年来の香港デモ参加者の国歌と言われている「香港に栄光あれ Glory to Hong Kong」の英語版。こういう歌をとりあげて歌うのが、ここ10年の種の在り方。拍手。

<セットリスト>
1. あの頃アタシもカナコも 2. そこんとこよろしくね 3. 雪 4. 木枯らしに抱かれて 5. フリースの子守歌~竹田の子守歌 6. Mighty Love 7. 謹賀新年 / 8. ポケットいっぱいの秘密 9. 白いブランコ~Close to you 10. 心の旅 11. 恋は歌になれ 12. ダイエット・ゴーゴー /en1. 10円でゴメンね en2. Glory to Hong Kong
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