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(映画)『真紅な海が呼んでるぜ』(1965年 松尾昭典) [映画]

神戸を舞台に荷捌きを独占しようとする会社同士の争いというよくある設定。しかしながら、主人公にとっては、そこの社長に狙われている友人の妹を救うことが主眼。
魚獲りの最中主人公が撃ったモリで兄が死んでしまったことで、ヒロインは主人公を避けているのだが、彼に助けられて心を開く、、という展開かと見ていたら、借金を肩代わりして--「受け取りはいらねえぜ」!--助け出しただけで、彼の気持ちは別の女性にあったのだ。
実は、この映画のヒロインは東南アジアに売られて、船長である兄の計らいで香港から密航して帰国した女の方だった!冒頭、足を見せて主人公に色目を使っていた彼女は、自分を騙した男二人に復讐するために帰ってきた。しかし、殺せなかったり、死んでいたりで、二発の弾丸は使われないまま捨てられる。
ビキニ姿のような服装で踊ったり、最後、アパートから港まで延々と走ったり--走る姿が堂に入っていた--、中原早苗の魅力爆発。(ついでに兄の元妻という役も演じ、性格がまったく異なるところも見せる。)
逆恨みを受けて誰かが殺されてしまう展開もなく、血は主人公の友達を撃った話の中に登場しただけの恋愛映画だった!!
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