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(V)『サム・ペキンパー 情熱と美学』(2005年 マイク・シーゲル) [ヴィデオ]

サム・ペキンパー監督の映画を順番に紹介し、関係者のインタビュウを交えて彼の生涯をたどるというすこぶる一般的な形式。
彼が好む男の世界や、主人公の頑固な性格には、厳格な父親の影響があったことを知った。また、自分の理想とする画が撮れるまで徹底的に粘ったり、芸術肌でアル中となれば、ハリウッドで好ましい職人監督ではなかった。アリ・マッグローが『コンボイ』撮影時に途中で辞めたくなったというのに、実感がこもっていた。
ペキンパーは黒澤映画に、親近感を覚えたのではなかろうか。米国以外の方が人気があるということで、このドキュメンタリーも米国製ではなく、ドイツで作られたものだ。
最後の仕事が、ジュリアン・レノンのPVだったというのも初めて知った。作品を見てみたが、普通のPVで、特にペキンパー印があったわけではなく、ちょっと悲しかった。
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