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(V)『都会の空の非常線』(1961年 野村孝) [ヴィデオ]

主人公は、ヘリコプターの操縦士。冒頭、ビル火災を発見し、屋上から二人の子どもを助ける。(二人を一度におんぶしてヘリコプターから降ろした縄はしごを昇る!)警察沙汰になったことで、身を隠していた二人の父親と子どもたちが不動産開発業者に捕まってしまうという話。狙われている土地が富士山麓の村ということで、ヘリコプターが生きる。
日活得意の映画内宣伝--硝子振興会か何か--が少し過剰で、ヒロインが販売店をやっているだけでなく、花瓶が作られるところを見せたり、花瓶をヘリコプターに飾ったり。そのヒロインが勝気で、主人公と突如喧嘩が始まるところは、交互のアップで面白おかしく撮られていた。
ヘリコプターを生かす設定にしても、モーターボートで逃げる船から子ども二人を助けるというのは、無理やりな感じがした。
『さすらい』に続き、殺し屋の名前が「石堂」なのは、脚本の小川英の趣味か。
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